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2020/07/19
関東で初!!野外巣内ヒナ足環装着
7月12日、栃木県小山市の渡良瀬遊水地内にある人工巣塔で、小山市(令和2年度に当パネル加入)が主体となり、東日本で初となる巣内ヒナ2羽の足輪装着が実施されました。小山市から足輪装着のノウハウを持っている当パネル加入団体へ協力依頼があり、兵庫県立コウノトリの郷公園、東京都多摩動物公園、埼玉県こども動物自然公園、こうのとりの里(野田市)、鴻巣市の各職員が出向き、地元企業も参加しての合同チームで実施されました。
足輪装着は、“失敗の許されないミッション”であるとの認識のもと、慎重に且つスピーディーに作業を終える必要があります。当パネルの協力職員の多くは、研修等で足輪装着を経験しています。予想外のこともありましたが慌てることなく無事終えることができました。ヒナは43日齢(推定)で、体重は4.5kgと4kgあり順調に成育していることが分かりました。足輪装着後のヒナの様子は、元気に羽ばたくなど、今回の足輪装着による影響は見られないとのことです。
足輪を装着することで個体識別が可能となり、コウノトリの野生復帰に必要な様々な情報を得ることができます。当パネルでは、得られた情報を活用しコウノトリの保全に尽力いたします。
※足輪装着に係る費用の一部は、「公益信託サントリー世界愛鳥基金」の助成を受けています。
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2020/07/15
国内の野外コウノトリが200羽に到達
2020年6月25日(金)、京都府京丹後市内の人工巣塔で1羽の幼鳥の巣立ちが確認されました。この幼鳥の巣立ちにより、日本の野外コウノトリが200羽に到達しました。
IPPM-OWSでは、放鳥のための個体や有精卵の施設間移動、野外の繁殖地における足環装着作業の支援等の活動を行ってきました。2016年以降は、「サントリー世界愛鳥基金」から頂いた助成金で足環を購入し、全国の繁殖地自治体に提供しています。野外での個体数が把握できるのも、学術研究や個体群管理を目的として、放鳥地や繁殖地の各自治体が足環を装着してきた成果です。
引き続きIPPM-OWSは、コウノトリの個体群の遺伝的多様性を適切に管理しながら、人とコウノトリが共生できる地域社会づくりが全国に広がっていくよう、活動を進めていきます。
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2019/12/24
よこはま動物園ズーラシアから兵庫県立コウノトリの郷公園への個体移動
12月10日(火)に横浜市立よこはま動物園ズーラシアから兵庫県立コウノトリの郷公園にコウノトリの個体移動が行われました。これは、IPPM-OWS域外保全作業部会が立案した2019年度の移動・繁殖計画に基づくものです。移動された個体は、よこはま動物園ズーラシアで13年ぶりに育ったメスの幼鳥で、カズラという愛称で来園者にも親しまれていました。今後は、コウノトリの郷公園で繁殖に向けたペアリングが行われる予定です。
よこはま動物園ズーラシアHP
http://www.hama-midorinokyokai.or.jp/zoo/zoorasia/authorba23b/2cd3950c7ba18011b10b34c9312eacbf3690515a.pdf
よこはま動物園ズーラシアブログ
http://www.hama-midorinokyokai.or.jp/zoo/zoorasia/details/post-1966.php -
2019/12/20
多摩動物公園と埼玉県こども動物自然公園との個体交換
11月27日(水)に東京都多摩動物公園と埼玉県こども動物自然公園の間でコウノトリの個体交換が行われました。これは、IPPM-OWS域外保全作業部会が立案した2019年度の移動・繁殖計画に基づくものです。域外保全作業部会では遺伝的多様性に配慮したペア形成や繁殖管理などを行うことで、適切な個体群の維持に努めています。今回はオス2羽ずつが交換され、今後、各園がペアリングを行って繁殖に取り組んでいくことになっています。
多摩動物公園のHPより
https://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=news&inst=tama&link_num=25973